『おきなわいちば』泊まりたい宿に掲載頂きました
私たちが「沖縄に住みたいなぁ」と具体的に思いを巡らせはじめた頃に季刊として創刊し、はや69号目。当時から沖縄生活のバイブル的な雑誌として毎号楽しみにしている雑誌「おきなわいちば」の宿特集に、大変ありがたく嬉しいことに、tinto*tintoも掲載を頂きました。
「満を辞して”宿特集”を組むことになりました」と「おきなわいちば」の編集者さんからお電話。
宿をはじめて10年目。特に近年は続々と新しくて素敵でそして個性的な宿がオープンする中で本当にありがたいお声掛け。本当にありがとうございます。
おきなわいちば 2020 春号「泊まりたい宿」
おきなわいちば vol.69「泊まりたい宿」
おきなわいちば久しぶりの宿特集です。
眺めが美しいスモールホテル、ご飯がおいしいオーベルジュ、森の中にある手作りの宿…などなど。オーナーの心遣いが垣間見える沖縄の個性あふれる宿をたくさんご紹介しています。宿で過ごす時間が旅の目的になる。そんな素敵な宿に出かけてみませんか?
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外出や旅行を控えているこの時期にこの特集が出たのも偶然ではないのかもしれないなぁ。遊びたい!旅行行きたい!沖縄行きたい!とうずうずしている方々には劇薬すぎるかもしれないけど、沖縄の宿の”いま”がわかる38軒。沖縄の方々も、沖縄旅行をお考えの本土の方々も、ぜひお手にとってご覧ください。
この宿の一皿
今号の前半部は、最近の新しい個性的な宿がずらりです。「今回は大きなホテルはあえて入れていない」というだけあって、オーナーの個性やストーリーが感じられる素敵な宿ばかり。知り合いの宿から初めましての宿まで、同業でありながら素直に「わ〜すごいなぁ〜!泊まりたいなぁ。。」と感嘆のため息。
そんな中で、本当に恐縮すぎるのだけど、「この宿のひと皿」という特集の中でご紹介を頂きました。毎度毎度で申し訳ないくらいお馴染みのtinto*tintoの「和琉食」でございます。。
「この宿の一皿」にラインナップされているお宿さんが、特にお料理に力を入れてらっしゃる、どちらかというとオーベルジュ的なお宿なので、その並びで!?とさらに恐縮するばかりなのだけど、10年間変わらず作り続けて定番朝ごはんとなった”敢闘賞”的な立ち位置でご容赦頂ければと。。笑)
お食事の内容については、記事や朝食ページでご覧頂ければと思うのだけど、この朝ごはんを10年変わらずお客様においしいと食べて頂けるのは、「毎朝1組限定で海を見ながら空間と時間と風景を独り占めしながら食べられる」という点が大きいのかなぁと思っている。
だから、お料理を楽しんで頂く、はもちろんなんだけど、というよりも、お泊まり頂いた朝の空間と時間と風景と雰囲気全てを”味わって”欲しいなと思って、いろんなリソースを割きながらここに力を注いでいる。
最近でこそモーニングをやってるカフェも増えてきたけど、基本的には朝ごはんを外食するのって泊まりにきた時くらいで、ランチとディナーに比べたら圧倒的に少なく貴重な体験だと思っている。
そしてお客様にとっては気持ちよくお出かけ頂くための宿泊の締めくくりにもなる。”最後よければなんとやら”ではないけど、ここを大切にしていきたいと10年間やってきたといってもいいかもしれないなぁ。
また、お客様が宿に滞在する時間こそとても長いけど、実は宿主と接する時間というのはチェックイン・アウト以外には朝ごはんの時間くらいで、だからこそこの時間の濃淡がそれぞれの宿の特色に更に色付けがされるのかなぁとも思うのです。
「この朝ごはんを食べたくて泊まりに来ました!」とおっしゃって頂けるお客様も少なくはないのだけど、実は私たちはお料理自体に強いこだわりみたいなものがあるわけではなくって、でも、それを召し上がって頂くためのチェックイン前からアウトまでいろんなところにちりばめた様々な要素で「あー、朝ごはんが美味しかったなぁ」と結果的に思って頂けるととっても嬉しい。
tinto*tintoの朝ごはん
ぜひ、私たちがデザインするそんな”朝ごはん”を食べに泊まりにいらっしゃってください。
そんな朝食付きプランはこちら(只今春休み特別料金でご案内中)
【HP限定料金】地元食材を使ったこだわりの和琉食朝食付
セミダブルツインと琉球ビーグの畳間 [11,000円〜]
なし
1組限定カフェルームでの朝食付き
*大人2名様ご利用時お1人様1泊料金
最後に
沖縄の入域観光客数が毎年毎年、過去最高を更新していき、開業した10年前では考えられなかったほど海外のお客様も増える中で、外資の有名ホテルや名だたるホテルが次々と建設され、また、マンションタイプのホテル、1棟貸しなどの民泊、ゲストハウスなど、”宿泊シーン”がここ数年で一気に多様化した。
それと同時に、とっても価格の競争が激しくなって、安くて豪華だけど、泊まるだけ、寝るだけの宿も比例して増えてきた気もする。そんな中での今回の特集。宿とは”泊まるだけ””寝るだけ”ではない、ということを改めて問うた1冊なんだと思う。
今回の新型コロナウィルスでの観光客の激減。どこのホテルも宿も大変な影響を受けているのは間違いない。でもきっと今回掲載されていたような個性やストーリーのある小さな宿は、きっとまたすぐにお客様が戻って来るのだろうと思う。
私たちもそうなれるよう努力を続けていくことはもちろん、こんな時でも日々訪れてくれるお客様を1組1組丁寧にもてなすこと。いつもそうしているのだけど、どんな時でも変わらぬ気持ちで当たり前のことを当たり前にすること。それが今できる全てのことだなぁと思うのです。
毎号、巻末に載せてらっしゃるセソコマサユキさんのコラムにこんな一文があった。
スタッフは不便のないよう気を配りつつほどよい距離感。食事は地元の食材で手間隙かけて作られた料理を楽しむ。調度品の一つひとつがセンス良く快適で、海を眺めながらただただ過ぎゆく時間を楽しむのみ。泊まるだけの時間が、こんなに豊かだなんて、宿が目的地になる旅があると知り、その豊さを知った1泊だった。(暮らしを紡ぐおと。「旅の目的地になる宿」 文・セソコマサユキ)
と、他の地域の他の宿に泊まった時の思いを綴られていた。
本当その通りだと思う。当たり前だと思うけどその当たり前をやり続けることで、宿を目的地にして頂けるよう私たちもまた緒を引き締めるきっかけを頂いたそんな1冊でした。本当に、おきなわいちばの編集部の皆さま、カメラマンさん、ありがとうございました。
過去にtinto*tintoとして掲載頂いた「おきなわいちば」さんの記事もよろしければどうぞ。
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