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10周年ありがとうございます

tinto*tinto 10周年、ありがとうございます!

“ひとつやど” として

今からちょうど10年前の今日、1歳の長男とともに家族でひと部屋だけの宿をはじめました。民宿でもペンションでも1棟貸しでも民泊でもない。ホテルみたいだけどカフェや雑貨屋さんみたいでもある、”ひと部屋だけの宿”。

そう、何と呼んでいいかわからないから自分たちでそれを“ひとつ宿”と名付けました。部屋がひとつだからというのはもちろん、沖縄でひとつだけ、お客様にとってのひとつだけの宿になりたい、そんな思いから。

やがて両親の運営する”マチャン・マチャン”のひと部屋も運営することになり、次男も生まれ、家族運営からスタッフとともにの運営へと移行。そして今年2020年にはその名を冠した「ひとつやどおきなわ」として法人化。沖縄の片田舎で、たった1つの部屋から始まって、10年間でここまでやれるとは想像もしていなかった、という思いと、ここまで来るのに10年かかった、、という思いと。。

未曾有の危機

そんな矢先、法人化をして、宿としての10年目は気持ち新たに!と緒を締め直した2020年。全世界が未曾有の事態に見舞われ、「このタイミングで、、」と絶望する一方で、多くのお客様からの励ましのお声や、未来の宿泊券のご購入、休業明けの再訪を誓うご予約など、これまで積み重ねて来た10年間の重みを感じることができた多くの応援を頂きました。

休業にまで追い込まれ、これからどうなるかもわからない絶望の淵で、前向きな気持ちに変えてくれたのはやっぱり私たちを支えて頂いていたお客様の存在でした。そして今、何とかコロナ禍を乗り越えようと日々もがくことができています。

思い返せばこの10年、今回のコロナ禍以上に語り尽くせないほどの苦悩や煩悶があったけど、それでもやってこれたのはやっぱりお客様のお陰としか言いようがありません。本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

10年を振り返ってみると

ここからは、宿として、というより少々個人的な感想を含みます。。長くなるので読まなくても大丈夫です 笑)

10年といえば、ひとつの節目だし、一見華やかな数字でもある。でも当の本人たちはいたって冷静だし、思い返したってそんな華やかなことばかりが思い浮かぶわけではない。どんな仕事だってそうかもしれないけど、宿の仕事だって95%の地味な繰り返しの作業と、5%の華やかさだと思っている。一般的に想像される宿主の華やかさというのは表層の薄皮だ。

だから10年間、3,650日を振り返ったとしても、もちろん、お客様との楽しい日々や、ハートフルな思い出深いやりとりや、家族と事業の成長を感じる瞬間などはハイライトとしてもちろんたくさんの思い出が思い浮かぶ。

でも、95%の3,468日の地味な準備と地道な努力、歯を食いしばった苦悩、これでいいのかという煩悶、変化に振り落とされんとしがみついた日々の方がやっぱり思い出される。その日々と向かい合い、考え、変化してきたからこその10年なんだなって切に思う。そこの人間らしさを抜きにして、宿の表のサービスは生きないし語れないんだろうなって思う。きれいな感謝ときれいな文章でまとめようと思ったのだけど、やっぱりそこに本質があるんだろうなって思う。

10年で印象に残っていることとは

10年間、家族と経営を一緒にしてきて、嬉しかったことや楽しかったこと、得たものはたくさんある。でも、何かを得れば何かを失うし、何かを失えば何かを得ることを体で知った。自分が持っていないことによって得ている価値や、自分が持っていることによって得ていない価値もあるのだと考えられるようにもなった。何かを得たいのなら何かを無くしてスペースをあけ、失う覚悟が必要なのだと。

だからこの10年で印象に残っていることは、何かを始めたこと、何かを得たことより、何かをやめたこと、何かを失ったこと。足し算というより引き算。でも、引いたところに何かが入ってきて、元あるものとの掛け算になり、結果大きなプラスになる。それを信じて引き算をする勇気を持てたことなのだと思う。そして10周年、法人1期目の今年、全世界を襲った未曾有の事態は、それをさせてくれるきっかけもあたえたくれたのだと思っている。

これからのこと

この10年で私たちは何を得て、何を失ったのだろう。気づかぬうちに失ったもの、敢えて置いてきたもの。私たちの次の1年、次の10年は、それらを取りに行く年月にもしたいなと思っている。

兼ねてより私たちは急成長、急拡大なんて望んでいなくて、私たちが望むのは地を這うような角度のない細くて長い真っ直ぐな直線。地道に地道に少しづつの変化と少しづつの成長でいい。そういえばこれまでもそうしてきた。それは法人化したって同じで、コロナ禍は、柄にもなく息巻いた私たちを軽くいなしてくれたんだって思う。

「変わらないけど変わっていく」「家族の成長とともにその運営形態も変えていく」というスタイルで10周年。オープン当初から古宇利島とウッパマビーチを望む風景と同様に、お部屋もお食事もサービスも細微な変化はあれど、10年間変えずにやってきてありがたいことにご好評も頂いてきた。

これまでは維持、持続させるために、そして家族の成長と変化にあわせるために、ありとあらゆるやり方を暗中模索で試行錯誤してきたけど、これからは事業の根本をも変えていかなければならないのかなぁとも思っている。

これからの宿としての「tinto*tinto」に、法人としての「ひとつやどおきなわ」の展開に期待していて欲しいなって思う。

最後に

個人的にも、沖縄に来て14年。気づいたら沖縄に来た頃に思い描いていたような暮らしや働き方ができてるのかもしれない、と少しだけそう思えるようにもなった。

何はともあれ、10年間このスタイルでやってこれたこと、そしてこのコロナ禍も何とか乗り切ろうとしているのは、ずっと来て気にかけてご支援を頂いたり実際にお越し頂いている多くのお客様、多くのお取引き先、関わってくれたスタッフのみんな、そして家族、両親のおかげ。本当にありがとう。。感謝してもしきれません。

今日という日も、家族で「tinto*tinto10歳だねー」なんていって夕食を囲んだりしたくらいで、お祝いめいたことはしてはいないけど、お客様に、スタッフに、家族に囲まれ過ごすことができ、本当に嬉しい限り。私たちらしくていいなって思ってます。

11年目のtinto*tintoも、あなただけの“ひとつ宿”になれるよう、これからもずっと古宇利島とウッパマビーチを望むこの場所で皆様のお越しをお待ち申し上げております。

tinto*tinto10歳おめでとう🎉
この度は本当にありがとうございます。

合同会社ひとつやどおきなわ
沖縄のひとつ宿tinto*tinto
ファミリー&スタッフ一同

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合同会社ひとつやどおきなわ代表。結婚と同時に沖縄に移住して14年。ウッパマビーチと古宇利島を望む高台で「沖縄のひとつ宿tinto*tinto」を運営する会社を経営中。横浜出身。東京で通信キャリア6年、那覇で旅行情報メディア3年を経てtinto*tintoを開業。2児(10歳♂6歳♂)の父。
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