Soft water軟水について

「tinto*tintoに泊まると肌の調子が良いと感じるワケ」を沖縄の水事情を交えてご紹介してまいります。

  • HOME
  • tinto*tintoに泊まるとお肌の調子が良いと感じるワケ

tinto*tintoに泊まるとお肌の調子が良いと感じる理由

お泊り頂いたお客様から、こんなお声をよく頂きます。

お部屋のお水がヌルヌルして身体がポカポカして温泉みたいで気持ちよかった。(ご家族/40代女性)

お風呂上がりにお肌がしっとりしてて、今朝の調子も良くてびっくりしました。(カップル/20代女性)

赤ちゃんのお肌にもいいし、アメニティやグッズだけでなく、水のことまで気を使われていて嬉しかった。(ご家族/30代女性)

沖縄の水ってヌルヌルしてていいですね。沖縄ではどこでもそうなんですか?(ご家族/40代男性)

石鹸のヌルヌルが取れにくくかった。お部屋のボディーソープの影響でしょうか?(ご夫婦/30代女性)

などなど。
お泊り頂いた翌朝の朝ごはんの時や、お部屋に置いてある感想用紙には、旅やご宿泊の感想に加えて、お部屋のお水についてのコメントを頂くことが少なくありません。”tinto*tintoに泊まると肌の調子が良くなる”、その理由は、、

日本で生活していると、安心安全が前提の蛇口から水のことはあまり気にはなりせん。でも、実は本土と沖縄の水は、硬度という点で多少違いがあるのです。そのあたりから説明していきたいと思います。

沖縄の水道水は硬水?軟水?

軟水とは

「軟水」「硬水」って、そもそもどういう意味なのでしょうか。

水の硬度は「水1リットル当たりにマグネシウムとカルシウムが何mg含まれているか」で表されます。WHO(世界保健機関)の基準では、水1リットル当たりマグネシウムとカルシウムが120mg以下であれば軟水、120mg以上が硬水とされています。硬度が低い水は、あっさりとしてクセがない。逆に硬度が高い水は、コクがありクセのある味となります。日本では、おいしさの面から硬度の目標値10~100mgが設定されています。

例えば、東京の水道水の硬度は、平均で60mg程度。適度に硬度を含んだ軟水と言われています。
(出典:東京都水道局 水質検査結果より)

日本本土は火山性の地層で土壌に含まれているカルシウムなどのミネラル成分の量が少ない。また、山も多く雨も多いため、水が地層に留まる時間が短い。だから水が留まらずに海に流れ出てしまい、ミネラル分が少ない軟水になるそう。

沖縄の水道水とは

では、沖縄の水はどうなのでしょうか?
結論から言うと、全国で最も硬度の高い県と言えます。(出典:全国各県別・硬度ランキング

沖縄はサンゴ礁の島。カルシウムが主要成分の琉球石灰岩地層です。そのため地中を流れる水は、本土とは違って硬度が比較的高いといえます。また水の硬度は地域によって異なり、県内でも原水をどこから取水しているかによって異なります。沖縄本島内でも、地下の湧水を利用したり、湧水とダムの水をブレンドしている地域の水の硬度は高くなり、県全体の硬度の平均値を上げる要因にもなっています。

ちなみに、沖縄の水道水の硬度は平均値で84mg程度。ただ、ダムや浄水場によってばらつきが大きく、特にtinto*tintoのある本部半島エリアなど、浄水場によっては141mg〜209mgと、基準の120mgを大きく超える硬水のエリアもあるのです。原水の種類が”湧水”である浄水場は特にその傾向が強いと言えます。
(出典:日本水道協会 水道水質データベース2016年度 水道統計 浄水の水質より)

硬水だとどうなるの?

前述の通り、沖縄(特に本島北部の本部半島エリアは)は、水道から出てくるお水の硬度が全国的に高いと言われている県になります。
では、硬度が高いお水を使うとどうなるのでしょうか?

硬水の影響
石鹸の泡立ちが非常に悪くなり汚れが落ちにくい
シャンプーした後、髪がゴワゴワする
お肌が乾燥してツッパリやヒリヒリが気になる
赤ちゃんやお肌が弱い方にとってはお肌のトラブルになりやすい
ミネラルが多く水の味にクセがある
沸騰させると更に硬度が高くなる
お茶を美味しくいれられない
料理の味に影響が出る(特に和食)
特に赤ちゃんやご高齢の方など消化器系が弱い方のお腹がゆるくなる
バスタブやオケ、蛇口や鏡などの水回りにカルシウムが固まった水垢がつきやすく落としにくい
固まった石鹸カスが排水溝やガス給湯器のパイプに詰まり故障の原因となる

などなど、残念ながら硬度が高いお水は、生活やご宿泊のお客様には適しているとはいえないのかもしれません。

tinto*tintoの蛇口から供給されるお水は?

全国的に見て硬度の高い水道水を、tinto*tintoではどうしているのでしょうか。実は、水道水をそのまま利用しているのではなく、軟水器を使って軟水に変換し、お客様のお部屋など館内全ての蛇口に供給しています

軟水器は、イオン交換樹脂に水を通過させカルシウムやマグネシウムなどの不純物を除去し軟水に変える装置です。加えて、セラミックボールの充填層をも通過させ弱アルカリイオン活性水にも変えているので蛇口のお水を飲み水としても美味しくお召し上がり頂くことができるようにしています。

軟水にはどんな効果があるの?

ひとことに「軟水に変えている」といっても、どんな効果があるのでしょうか?冒頭でご紹介したお客様のお声の通り、お知らせをしていなくても、その効果に気づかれる方も少なくありません。

軟水の効果
水が身体にまとわりつくような感覚を覚える
温泉のようなヌルヌル感がありお肌に優しいと感じる
保湿効果があり、シャワー後や入浴後にツッパらず、化粧水いらずと言う方も
保温効果があり湯冷めしにくい
赤ちゃんやお肌にも優しい肌触りで安心
肌荒れやアトピーなどお肌が弱い方にも優しい
泡立ちがとても良く少量のシャンプーやソープで十分
純石鹸を使っても泡立ちがよく汚れ落ちも良い
飲み水としてなめらかで口あたりがよく美味しく頂ける
胃腸が未熟な乳幼児でも安心して飲ませることができる
お茶やコーヒーが美味しくいれられる
コクのある出汁が取れる
ふっくらとしたご飯が炊ける
石鹸カスが出にくく水垢がつかず水回りのお掃除が楽々

ご注意頂くこと

  • 人によっては軟水の効果を「シャンプーやソープが落ちにくと感じる」方もいらっしゃいますが、それが軟水の肌触りであり、タオルで身体を拭き取ればその感覚は無くなります。
  • 軟水は床やバスタブが滑りやすくなりますので特にお子様には十分ご注意下さい
  • シャンプー類の泡立ちがとても良くなりますので出しすぎると泡だらけになってしまいます

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本土にいるとあまり気にすることがない「水道水」のこと。沖縄に住み始めてからとても意識をするようになりました。

海に囲まれている島だけに、水に関しての苦労があるとは想像がつきにくいもの。でも沖縄には高い山も大きな川もなく、雨が降ってもそれを貯めておくことが難しい。梅雨に雨が少ないと、夏場の断水は当たり前。各家庭の屋根には貯水タンクが必須でした。昔から沖縄にとって水はとても貴重な存在なのです。

今でこそ、本土企業のマンション・アパートが増えているのでそうとも言えないのですが、移住当初、お家探しをしている際に驚いたのは、バスタブがなくシャワーだけのお家が多く見られたこと。年間通して温暖な気候ということもありますが、水の大切さから湯船のお風呂につかる習慣もなかったのだと思います。

昨今ではダムも徐々に整備され、断水になったり家庭の貯水タンクを使ったりするケースが減ってはきているものの、離島エリアではまだまだ断水になることもあり、夏場には節水を呼びかけることも少なくありません。

ただ、まだまだ上記の通り土地柄、水道水の硬度が高く、いまだに各家庭では飲料水やお料理に使うお水は、大きなボトルを持参してスーパーで購入したり、ウォーターサーバーを設置する家庭が多いのが現状ではないかと思います。

このように、沖縄にとっての”水”についてはかねてより苦労がある中で、そんなお水について旅先で想定外の思いをして頂きたくないので、tinto*tintoでは水にもこだわってご提供しております。ぜひその違いを体験してみてください。

海もそしてお部屋のお水も、楽しんでいかれてくださいね!

ついでにお部屋をチェックしてみる