牛のいぶくろusi no ibukuro

沖縄北部今帰仁村で"小那覇牛"が食べられる店「Usi no ibukuro -牛のいぶくろ-」。

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Usi no ibukuro -牛のいぶくろ-

今帰仁といえばブランド豚「今帰仁アグー」が有名ですが、アグーの他に、今帰仁には”ブランド牛”があることをご存知ですか?その名も”小那覇牛”。2017年の夏、その”小那覇牛を喰わす店”がオープン。「ついに今帰仁にもこんなお店ができたかぁ」と感慨深かったのを覚えています。今回は、そんな「今帰仁はアグーだけじゃないぞ」というところを存分に見せてくれた素敵なお店「Usi no ibukuro -牛のいぶくろ-」さんをご紹介していきたいと思います。

『Usi no ibukuro(牛のいぶくろ)』とは

沖縄北部今帰仁村。村役場や郵便局などがある村の中心”仲宗根”というエリア。近くに住む私たちでも初めて訪れた際は道に迷った(笑)ほど、少しわかりづらい場所にあるのだけど、近くに「仲宗根公民館」があるので、まずはそこを目指して向かってみよう。公民館のある地元の方々が集う、そんな昔ながらの集落の一角に『Usi no ibukuro-牛のいぶくろ-』はポツリとある。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

「昔は倉庫だったものを改築した」という建物は、違和感なく集落に溶け込みながらも、個性も光るなんともセンスの感じる佇まいだ。壁には店名の描かれた大きな木看板。店名「Usi no ibukuro」の表記が”Ushi”ではなく”Usi”というのも「特に理由はないけど”Usi”の方がピンと来た」そう。センス感じる外観の佇まいと店主の直感が表現されている店名。きっと店内やお料理にもそんなセンスや直感が随所に表現されているんだろうと、入店し席につきお肉を食べる前からワクワクさせてくれる。

そんなお店を営むのは、小那覇牛を育てらっしゃる畜産農家のご子息夫婦。ご主人自らも「小さい頃は毎日牛の世話をしてた」とおっしゃるほど地元では牛一家として知られる。お父様やお兄様たちが丹精込めて育てた牛を、大阪の焼肉店で修行もされていたというご主人が、丁寧に捌き、料理をしている。だから、センスに加えて、素材も腕も確かなのだ。

店内の様子

広々したエントランス。開店当時はこのようにお祝いのお花が所狭しと並んでいた。地元から愛されているのだなぁと伝わってくる。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

入り口を入ると、元倉庫だというだけあって、高い天井の広々空間が。内装も木目を生かしたシンプルかつ落ち着いた雰囲気。
キッチンを囲むようにカウンター席が並び、窓際にはテーブル席。高い天井にはJazzが響く。なんとも心地の良い空間なのだ。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

お店の奥には掘りごたつの個室が3部屋。敷居を外せば団体さんにも使えるそう。チョロつく騒がしい息子たちを連れた私たちには嬉しい限り。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

また、焼き台が煙がほぼ出ない電気式無煙ロースターなのも特徴。衣類に匂いが付きにくいので、ご旅行中でも子連れや女性の方々にも安心。お肉も炭火で焼いたかのように美味しく綺麗に焼ける。

お料理メニューは?

さてさて、お待ちかねのお肉のご紹介を。ご実家で常に育てている小那覇牛は頭数も限られているまさに希少な牛のため、部位やメニューによってはその他の今帰仁産和牛や沖縄県産和牛(時には国産和牛)にてご提供しているとのことで、小那覇牛を食べたい場合はメニュー表を見て選ぼう。分からなければご主人やスタッフさんが丁寧に教えてくれるはず。肉だけでなく、野菜系のメニューや一品料理の食材もできる限り今帰仁の地元農家から仕入れているこだわりぶり。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

まずは、こちら、赤身、バラ、カルビ、ロースの焼肉4種盛り合わせ。オープン当時はこの4点盛りも”小那覇牛”だけだったのだけど、お客様が殺到したのでしょう、只今、今帰仁産和牛にて提供中だそう。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

それぞれの部位ごとに美味しい切り方があるそうで、麗しい見目も、とろける食感も、ひとくちひとくち口に運ぶたびに唸るほど。

そんなお肉を頂くのは、”刻みわさびをといた出汁醤油”。これが合うこと合うこと。お願いすればお好みでタレも出してくれるのだけど、やっぱり刻みわさびをといた出汁醤油で食べるのがオススメ。

好みのお肉が見つかったらお次は単品で心ゆくまで。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

産地直送どころか、さすがご実家が畜産農家さんだけあって、特にホルモンの新鮮なこと。こちら、看板メニューの「いぶくろセット」。ミノ、ハチノス、センマイ、アカセンマイを堪能できます。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

それぞれに異なる食感と味わいなので、お好みのものを後で追加オーダーするといいでしょう。シマチョウ・マルチョウ・コテッチャン他に種類が豊富なので、ホルモン好きには堪らない。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

お腹すいたと騒がしい息子たちにささっと炭水化物を投入したい場合に我が家がたのむのはレアステーキ丼。なんて贅沢な奴らだ(笑)大人も美味しいのでおすすめです。

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

ドリンク系はどんな感じ?

地元の私たちにとってとても嬉しいのが、オリオンに泡盛だけじゃなくって、その他のお酒メニューがバラエティ豊かなところ。まず、基本の生ビールがエビスってところがさすがだし、海外ビール系も揃っているのも嬉しい。クラフトビールの飲み比べができたり、珍しい日本酒やワイン、マッコリなんかも楽しめたり。大丈夫、オリオンが飲みたい方々向けにもちゃんとオリオン瓶ビールはあるし、地元今帰仁酒造の泡盛もしっかりあります♪

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

牛のいぶくろ_今帰仁_夕食

ホルモン焼肉屋さんらしくないところがいい

店内がシンプルでナチュラルでBGMにJAZZが流れていたり、いい意味で本当に焼肉屋さんっぽくない。小粋な創作小料理屋さんにでも飲みに行く、というスタイルでも使えるのではないかなぁと。カウンターもあるのでお一人でもお二人でもいいし、カウンターなら飲みながら気さくなご主人と会話も楽しめちゃったり。

また、沖縄にはステーキ屋さんが多くて、旅行誌などでも沖縄ステーキ特集が組まれることが多いけど「沖縄に来たらステーキを食べたい!」と思ってらっしゃるご旅行の方々がいらしたら是非「小那覇牛ステーキ」を召し上がって頂きたいなぁ。

小那覇牛はこれまで「今帰仁を中心に沖縄北部の一部のお店にしか卸していなかった」そうだけど、やっと安定的にそして気軽にお手頃に食べられるようになった待望のお店。また、”今帰仁の和牛”という新たな境地を開いてくれた開拓者的なお店だ。

「小さい頃から牛のお世話の手伝いをしていた」というだけあって、地元で育った牛のいろんな部位を余すことなくお料理して、地元の和牛と地元の野菜を地元の人に気軽にお手頃に召し上がって頂きたい、という思いの詰まった愛情に溢れるお店だなぁと。

オープン間も無くお邪魔させて頂いた際の当時の感想ツイートがこちら。

ツイートにも書いたけど、きっと近い将来、石垣に行ったら石垣牛を食べるように、沖縄北部に来たからには”小那覇牛”や”今帰仁の和牛”を食べる!という日が来るんではなかろうか、そう感じさせてくれるお店だ。

Usi no ibukuro-牛のいぶくろ- のスポット情報

店名 ホルモン焼肉居酒屋 Usi no ibukuro -牛のいぶくろ-
アクセス 今帰仁エリア(tinto*tintoから車で5分)
住所 沖縄県国頭郡今帰仁村仲宗根155
電話番号 0980-43-0739
営業時間 17:30-23:30(L.O.22:30)
定休日 不定休
URL https://www.usinoibukuro.jp/